オリジナリティとは?

●質問●

40代の医師です。書くことはかつてはうっとうしかったのですが、ワープロのおかげで面白くなりました。本を出すほどの熱心さはなく、内輪の会報にエッセイの真似事を時々出す程度で、果たして何人が読んでいるのかも判りません。会報には常連の書き手がいまして、本人はそれなりに筆が立つと思っておいでなのでしょうが、内容はいつも若者や政治家の悪口をちがう言い方で書いたものや、いまどき暇さえあれば誰でもいけるヨーロッパ旅行記を、旅行案内に自分の体験を申し訳程度に混ぜて長々と書いたようなものもあります。

私は、自分の体験や趣味、本の感想などを織り交ぜて、なるべく人には書けないことを書くように心がけているつもりです。本屋に並んでいる医者の本のなかには、具体的な患者さんの話を美談に仕立て、それにいろいろな本からのありがたい話をつぎはぎで述べるようなたぐいの山もありますが、そうしたものは書きたくはありません。なるべく仕事以外での話題を文にしたいのですが、世の中に話の種はいくらでもあるはずなのに、いざ書いてみるとまとまりのないものになりがちで、種が尽きると仕事関係の話が顔をだすのが残念です。
新聞や雑誌のエッセイと称するもので、なるほどと思うものもありますが、著名な人のものでもお粗末なものもあるようです。きっと締め切りが迫っていたのでしょうね。

大家と言われる人でも、始めは模倣から入るのはどの時代でも変わらないでしょう。私がオリジナルと思っていることも、その多くは本や人の話から仕入れた知識であるのですから、他人の文章でも部分的には私のと似たものも見るのも当然かもしれません。所詮人間の考えることは似たようなものかもしれませんが、オリジナリティを出すには、地道に本を読み、人の話を聞き、自ら体験し、それらを総合するしかないのでしょうか。

●答●⇒秘伝30号「オリジナリティの原理」
「まとめて読みたい!」ときは単行本!
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