創作する人のための文章学校-クラス専用掲示板

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#1 2019-09-28 05:35:09

show3418
メンバー
登録日: 2018-02-09
投稿: 301

「きよいあさあけて」について

とてもセンシティブな内容です。おそらく実体験なのだと思いますが、実体験でなければ書き得ないものではないでしょうか。
私(ちゃこ)が体験する二つの心の痛み。教会で得た言葉を母から否定された時と、友だちから得た言葉を嶋田先生から否定された時。この二つの痛みを繋げて物語の核としています。後者では、自分はわかっていたことを周りに合わせて調子よく反対のことを口にしてしまう。この二つの痛みを似ているとしたことによって、前者の方でも、実は私が復活を信じていないことが明らかになる。「それはつらかったですね。」という神父の言葉がとても虚ろに響いています。
体験からこの二つ痛みを切り出して並べて見せたことは、最近のでんでらさんの充実をさらに進めた作品だと思います。
青木姉妹や、和室の引き戸、組体操など本筋に直接関係ない叙述もなかなか効いているのではないでしょうか。物語の奥行きを見せていて、色々な想像を読み手にさせています。
最初にセンシティブと言いましたが、色合いが大変淡い絵画、僅かな和音の響きの移りゆきを聞かせるフォーレのレクイエムのような印象です。(褒め過ぎかな(^^))
一箇所。
>
私は小学校六年生だけど、身長が一六〇センチもあるのでピラミッドや三重の塔のてっぺんに立つこともない。だけど、さっちゃんは五年生なのに一四〇センチほどなので、すべての種目でてっぺんに立たなくてはいけない。>
この部分は「・・だけど、・・もない。だけど、・・なくてはいけない。」の二つの「だけど」が論理的には齟齬をきたしています。しかしそれが、「私」の幼さにも繋がっていて、それほど傷になっていません。
<
私は小学校六年生の上、身長が一六〇センチもあるのでピラミッドや三重の塔のてっぺんに立つこともない。だけど、さっちゃんは五年生で一四〇センチほどなので、すべての種目でてっぺんに立たなくてはいけない。<
とこのようにすると、全体の中で少し固くなるように思います。(まぁ私の文章ですからね。でんでらさんの言葉ならまた変わるでしょう。)
以前のでんでらさんの作品は、こういう所が多くて思いが伝わらなかったのです。
私は今回の作品、多少の瑕疵ありとも、一歩先に踏み出た作品だと思います。

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#2 2019-09-28 12:09:18

でんでら
メンバー
登録日: 2018-01-11
投稿: 334

Re: 「きよいあさあけて」について

あー!
お母さんに復活を否定された傷か、
嶋田先生に怒られたことか、

どっちかにしておけば良かった!!

今回はダメだと思います。

シンプルにならなかった………

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#3 2019-09-28 14:05:45

でんでら
メンバー
登録日: 2018-01-11
投稿: 334

Re: 「きよいあさあけて」について

組体操のくだりは、私もいらないなー。と思っていました。
でも、私とさっちゃんの年齢と体格をはっきりさせないとなぁ……
あと、お話の時候がいつなのかもはっきりさせないと……

そう思って入れ込みました。
しかし!

》カード帳に「九月二日」と書き込んだ。

と書けばよかったじゃん!
って(笑)

あー、こーれはあかん!今回はあかん!です。

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#4 2019-09-28 17:22:59

show3418
メンバー
登録日: 2018-02-09
投稿: 301

Re: 「きよいあさあけて」について

いや。私はそんなに悪くないと思います。
私の心の読み解き、外れてますか?
組体操もそれほど邪魔ではないです。
ただし、二人の体格の違いを描きたかったとして、その違いを活かす場面は入ってませんね。(^^) 
だから、そのあたりでんでらさんのやりたかったことの通りにはなってないかも知れません。

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#5 2019-10-02 21:12:47

show3418
メンバー
登録日: 2018-02-09
投稿: 301

Re: 「きよいあさあけて」について

村松さんの講評もだいたい私の思っていた通りでした。良かったですね。そして、私の書き方がちょっと乱暴だったために、余計な気を揉ませてしまいました。申し訳ありません。村松さんはやはり大変丁寧な表現で意を尽くしています。
何といってもこの教室のマスターですからね(^^)

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#6 2019-10-04 17:44:20

sandal
メンバー
登録日: 2018-04-20
投稿: 47

Re: 「きよいあさあけて」について

わたしは歴史ドキュメンタリーや論評のような小説を読むことが多く、普通の小説・・・というか純文学系(死語?)はあまりなじみがありませんでした。
でんでらさんの作品は、ちょっとした記述が全体の淡い空気感をつくっていて新鮮に感じました。

ひとつの例として、なにげなく出てくる芒について。
俳句で表現するとすれば、

     復活を信じぬ母や糸芒(いとすすき) 

・・・くらいの感じでしょうか。
母に絶対に理解させようとするほどの熱心な信仰ではないけれど、ちょっとわかってくれない寂しさ、それに儚げな芒を取り合わせる感覚が秀逸と感じます。とくに論理的つながりはなくても、なんとなく読み手の心情に響きます。
このような、作品世界の雰囲気つくりをわたしも見習いたいと思いました。

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#7 2019-10-20 19:20:26

でんでら
メンバー
登録日: 2018-01-11
投稿: 334

Re: 「きよいあさあけて」について

あわわ!なかしょさん、伊勢さんすみません。
コメントに今気がつきました!


なかしょさん
ありがとうございますヽ(^。^)ノ
乱暴なんてとんでもない!
そういう読み方もあるんだ、文章を書いて人に伝えるって本当に難しい
そう思いました。
今月もよろしくお願いします。

伊勢さん

すすき……すすきなんて書いたっけ?
と慌てて読み返した私(笑)そうだ、婦人会の人たちがすすきを活けていると書いたわ、と思い出しました。

このすすきの場面はすっ、と心に浮かんだもので
意図したことではないのです。
(なので理論的なつながりはない、というご指摘はそのとおり)

それでも読み手の心に響くフレーズを書けたこと、ほんとうにうれしく思います。

俳句もありがとうございます!!!

家宝にします。(というか、今考えている長編にぴったりの内容なので、小説の中に出すかもしれません)

村松先生といい、なかしょさんといい、伊勢さんといい、
その世界では一流と呼ばれる方と交流してご指導いただけるなんて
でんでらは幸せ者です。

ほんとうにありがとうございます。

今月も書くぞーーーー!!
そして来たれ、参加者ーーー!!
(なんでこないんだろう?)

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#8 2019-10-20 19:28:44

でんでら
メンバー
登録日: 2018-01-11
投稿: 334

Re: 「きよいあさあけて」について

いま、糸すすきの季語を調べていたら
すすきって、すごく生命力があるですね。
山火事が起きた後、一番最初に生えてくるのはすすきだそうで、
イエスキリストの復活となんとなくイメージが重なる部分があります。

なんかびっくりしました。

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