面白い小説とは何か

最大手の某ハンバーガーチェーンのハンバーガーは、僕はまずいと思う。
でも、おいしいという人がたくさんいる。
子どもの頃から、それを食べ続けて、他にあまりおいしいものを知らない人がいる。
こういう人とおいしさを語り合っても実り少ない。
また「もっとおいしいものがある」と語りかけることが親切だともいえまい。
小説にも同様のことがあって、面白い小説とつまらない小説の基準はあるが、これについて語り合うためには、それなりの感覚的な基礎が必要だ。
しかも、その基準と、好き嫌いはまた別にあるだろう。
そこらへんがややこしい。
モノを書こうとする人は、自分の読書の幅に安住せず、すぐれた読書家の薦めに耳を傾け、なるべくよい小説を探し出す努力をしてほしい。

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