ネタと調理法

ひとつは、書き出しというのが大きな要素です。
大宅文庫とか、ノンフィクション賞に名を残す大宅壮一は、最初の3行でがっちり読者をつかめ、といいました。
時間的な流れが逆になっても印象的な場面を冒頭の3行にもってくるとか、最初に読者に大きな謎を提示するとか、とにかく興味をひきつける。
パターンはいろいろあるような気がします。
これなど、さしづめ盛りつけ方でしょうか。
あるいは飲み屋でいうと、つきだし。
下手にやるとクサイ、古くさいという欠点もありますが、最近のライターの何の緊張感も工夫もない書き出しを見ると、こういう古い人の教えも大事だと思いますね。