昨日もお酒の海

マイミクのK君が、お酒は一日三杯と決めて、日記に書いている。
これが気になって仕方がない。
曰く「三杯しか飲まないと思うとしみじみ味わって飲める」
そうだろう、そうだろう。
しかし、ときどき三杯というシバリを守れない日があって、そうすると妙に安心するワタシはなんなのだろう。
こんなコメントを書いた。
「村松心理学によれば、ヒトは禁欲のために、がんばればがんばるほど、欲望もまた増大するのです。
密教の坊主などは、そうしてふくれあがったエネルギーを利用して、内的なパワーを高め超人的な行をするのですが、そういう超越的な目的意識と方法論がない場合は、バランスを崩します。
そういうわけで、禁欲したあとは、激しく楽しくリバウンドしてください。それが人間です(笑)。
それで僕も安心です」
性格が悪い。
しかし、この件の成り行きは興味津々なのだ。
人間の意志力とその周辺の力学に興味がある。
昨日は久しぶりの友人と飲む機会があり、僕もK君の真似して「5杯でとどめられたらいいなあ」と思った。
「5杯でやめる」と決めたりはしない。
決めたことを破るよりは決めないほうがいい。
「せめて一軒の店では5杯にしたいなあ」とさらに後退した。
自分のことをそんなに信用していない。
しかしながら、最初の焼鳥屋でチューハイ一杯+焼酎のロック六杯。
計七杯。
…ほら、決めなくてよかった。
二軒目は、上海小吃で久々にレイコちゃんの顔を見て、紹興酒のボトルを二人で一本。僕のほうが3分の2くらい飲んだような。
いつもは何を何杯飲んだかなど数えない。
数えていただけで上出来というべきか。
それで二日酔いは大したことがないから、二日酔いのひどいときは、この三割から五割増しくらい飲んでいるのか。
酒飲み生活約三十年。そこに費やされた莫大な時間とお金とエネルギー。
それでわかること。
僕は決してお酒は嫌いでないらしい。
最後にG街のごぶさたの店に顔を出して、仕上げの一杯を飲まずにタクシーで帰ったのはさすがというべきだろう(何が?)

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