秘伝243号の質問 「ジャンルは足かせ?」

●質問●
「ライトノベル作家や少女小説家、またはポルノ作家などの経歴が、別のジャンルの作家になるときに足かせになるか」ということです。

「携帯小説作家やライトノベル作家になって、ゆくゆくは普通の作家にステップアップしたいと思ってるんだけど、これは可能だと思う?」
というようなことを何人かの方から尋ねられ、わたしはその度「携帯小説作家、ライトノベル作家、それ以外の作家、は別物だと思う」と返事をしているのですが。
つまり、ステップアップということではなく、そのジャンルで面白いもの、売れるものを書けるのであればそれ以外の作家になることは可能だと思う、ということなのですが。

そこで疑問が一つ。昔は都市伝説のように「少女小説家はそれ以外の作家にはなれない」というような話を耳にしていました。
これは文章力などの関係でそう言われていたのかな、と思っているのですが、「普通の作家になるときに、少女小説家、ライトノベル作家、または特殊な(官能小説家やポルノ作家)であったという過去は足かせになる」と言うことも実しやかに囁かれていたように思います。

実際のところ、少女小説家からそれ以外の作家に転向した例は少なくないですし、面白いもの売れるものを書ければ、過去の経歴は関係ないのかな、とも思うのですが、実しやかに囁かれていたことには何か訳があるのだろうか、と思いまして。
そういった、過去の経歴が一般的な文芸作家になるにあたり、足かせになるということはあるのでしょうか。

 

「解答はこちら」…まもなく243号配信です。

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